コロナ禍で臨床実習をされた視能訓練士学生さんへ

*本記事はアフィリエイト広告を利用しています。

今年は、例年より学ぶ機会が少なかったと感じた学生の方が多かったかなと思います。私が勤務している大学病院でも、コロナウイルスの影響で2020年度は実習生の受け入れが中止になりました。

私自身、新卒として働くうえで、臨床実習での経験が活きた過去があるので、実習を通して学んだことをお伝えできればと思いまとめてみました。

内容をすべて書くと膨大な量になるので、印象に残ったことをメインに紹介していきます!

目次

【1期目:個人眼科クリニック】

この期で立てていた目標

1期目の実習になるため、臨床現場で視力検査を行う上でのコツや考え方を学ぶ。

実習内容

最初の実習施設でしたので、初日はかなり緊張していて、眼圧測定が上手くできず指導者の先生に代わって頂いたことを今でも覚えています(笑)。患者さんの呼び出しをさせて頂くことが多く、名字だけでなく、フルネームで呼ぶことの大切さを学びました。

地域によっては、同じ名字の方が集中していることもあるので、フルネームでお呼びし、その後本人確認を行っていました。

印象に残っていることは、とにかく視力検査を数多くさせて頂き、視力検査を行っているときの焦点、焦線の動きを図を使って座学でも教えて頂いたことです。そのことで、乱視の度数調整の際の乱視表とクロスシリンダーの使い分けを理解して学ぶことができました。

このような学ばせて頂いた経験があるので、私は、実習生は検査時間がかかりすぎてしまってもまったく問題ないと考えています。
検査時間は、就職後の日々の業務でどんどん早くなっていきますので、実習期間は、検査の手技・考え方をたくさん学んで頂きたいなと思っています!

【2期目:国立大学病院】

この期で立てていた目標

全身疾患と眼疾患の関連を学びたい。→糖尿病と網膜症、頭蓋内疾患と視野障害など。

実習内容

この施設では、ぶどう膜炎、甲状腺眼症、未熟児網膜症など様々な疾患をみることができました。

一番印象に残っていることは、糖尿病からくる視力低下は、網膜症や硝子体出血による影響というイメージでしたが、角膜障害を起こし、その影響で視力が低下している症例を経験できたことです。3大合併症の1つである神経障害によって、角膜知覚が低下した結果、眼表面の痛覚が鈍くなり、傷が入りやすくなるという原理です。

1つの疾患を様々な観点から考えることを学びました。
臨床現場で糖尿病による視力低下をきたしている患者さんのカルテで所見をみた際は後極部だけでなく、眼表面にも注目してみて下さい!

【3期目:市立総合病院】

この期で立てていた目標

3歳児健診の検査に行かせて頂く機会があるので、小児に対する検査アプローチを学びたい。

実習内容

田舎にある総合病院で、高齢の方が多く白内障手術を年間400件ほど行っている施設でしたので、手術見学もさせて頂きました。

一番印象に残っていることは、3歳児健診での検査中の声掛けや検査の仕方を学べたことです。

予定している検査項目を全てできることが理想ですが、できない子も多くいました。1つの検査に時間をかけすぎないこと、最低でもレフだけは撮るように検査を進めるなど検査を行う上で工夫をされていました。

3歳前後の小児は検査がまだ上手くできない子も多くいます。
セオリー通り検査を進めれることが理想ですが、そのような場合は、その日一番得たい情報の検査から始めるのも1つの手だと思います。

最後に

今回は、各実習先で学んだこと・印象に残ったことを書いてみました。在学中の学生の方が眼科に興味を持つきっかけや、4月から新卒で勤務される方の参考になればと思います!

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