現役視能訓練士からみた視能訓練士という職業

視能訓練士についてネットで検索をすると、「知名度が低い」、「給料が安い」、「眼科でしか働けない」、「男性は働きにくい」などのようなマイナス面が書いてある記事や意見を目にすることが多々あります。

上記のことは事実です。ただ、ORT学生さんや視能訓練士を目指そうと思っている方が、ネットで検索をしてこのような内容を見ても、良い印象は持たないと思います。私は視能訓練士という職業は、可能性がある職業だと感じています。(もちろん大変な面もありますが、それはどの仕事にも言えることだと思います。)

今回は、ネットで見かけるマイナス面についての僕の考え方や、視能訓練士として働くうえで意識していることについて書いてみたいと思います。

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ネットで見かけるマイナス面について

今回はネットの検索で見かけることが多い、①知名度が低い②眼科限定の資格③給料が安い④男性は働きにくいの4つの項目について書いていきます。最初にも書きましたが、この4点は僕自身も視能訓練士という仕事のマイナス面だと感じています。これらについて私がどのように考えているかを書いていきます。

知名度が低い

私自身も視能訓練士はマイナーな資格だと感じることが多いです。普段、多職種の方と話をしている中で、視能訓練士を知っている方は眼科関係以外の方ではなかなか出会いません。

知名度が低いことは、ORT学生さんや視能訓練士を目指す方にとってはマイナス要素かもしれませんが、私としては、視能訓練士の資格を持つ人達の頑張り次第でこの職業の知名度をこれから上げていくことができるので、今はそこまで気にしていないです。私自身、もっと知名度が上がるよういろんな活動をしていきたいと考えています。

眼科でしか働けない

視能訓練士は眼科に特化した資格です。資格取得後は眼科で働かれる方がほとんどだと思います。

今から視能訓練士を目指そうと思っている方にとっては、眼科限定の資格で、業務独占もないから将来性が不安だと感じる方がおられると思います。実際に視能訓練士として働いてみると、医師の先生や患者さんから信頼され、必要とされることも多く、やりがいを感じながら仕事ができています。将来的に働く場がなくなるという感じは私の体感では今のところないです。

ただ、看護師さんのようにどの科でも働ける資格ではないので、眼科だけでしか働けないという点が気になる方は他の資格も含めてどの資格を取得するかしっかり検討をされた方が良いかと思います。

給料が安い

他の職業でも言えることですが、新卒で就職していきなり高い給料をもらえる職業は少ないと思います。私のイメージでは、ORTの初任給は20万円弱くらいです。現役視能訓練士の方の中には、給料が低いと感じている人もいると思いますが、私の考えは、以前にtwitterでも投稿しましたが、視能訓練士として認められるようになれば、給料面は上がっていく印象です。

私は、『給料=技量への対価』という考え方が一番しっくりきます。

※視能訓練士になれば必ず高い給料をもらえるということではなく、努力次第では高い給料をもらえる場合がありますということです。

男性は働きにくい

「視能訓練士 男性」という内容はネットで見かけることがとても多い印象です。男性の方が気にされている面は、①給料②視能訓練士の男女比ではないかと思います。

給料については上記した通りですが、補足をさせて頂くと、自分一人の給料で家族を養っていけるくらい稼ぐことは難しいと感じている現役視能訓練士の方が多いかもしれません。今の時代は共働き世帯も多いので、給料面はかならずしもマイナスの要素にはならないかもしれません。

男女比は、2015年時点で男性13.2%女性86.8%となっています。1) 養成校、職場ともに女性が多い環境になります。施設によっては更衣室などの関係で男性は雇っていないこともありますが、男性の視能訓練士は頼りにされることも多い印象なので、女性が多いから、男性が働きにくいという印象は私自身はあまり感じていません。

※ 公益社団法人 日本視能訓練士協会による「視能訓練士実態調査報告書(2015)」の中に男女比や施設ごとの年収が書かれていますのでそちらも参考にして頂くと良いと思います。(視能訓練士2267名が回答)

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臨床で働くうえで一番意識していること

先生方が必要としている検査データを正確に素早く測定することです。

例えば、初めて行った検査項目で異常が疑われる値が検出された場合に再現性をみる!①小児に対して、遠見視力を測定し、矯正下でも視力が出ない場合は近見視力も測定する。②CFFで異常値が出たら、出現域だけではなく、消失域も測定をするなど。今、読まれている方の中には再現性をみることは当たり前と思われている方がおられると思いますが、そのように思う方が多くなれば視能訓練士全体の検査技術がどんどん向上してくると思っています。

現時点では、視能訓練士には業務独占がないため、眼科検査を看護師さんや他のスタッフが行い、視能訓練士が1人もいない眼科もあります。眼科検査=視能訓練士という考え方が広まれば、視能訓練士の職域がどんどん増えていくのではないかと考えています。

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最後に

今回は、マイナス面に対しての不安が少しでも解消されればと思い、「現役視能訓練士からみた視能訓練士という職業」というテーマで記事を書いてみました。

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<参考文献>

1) 公益社団法人 日本視能訓練士協会“視能訓練士実態調査報告書”, 2015

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