いつも読んで頂きありがとうございます。
今回は裸眼視力についてです!
「裸眼視力についての考え方」を理解することで視力検査が圧倒的に上手くなると考えています。
以下で「裸眼視力を測定するメリット」、「裸眼視力の考え方について」解説をしていきます!
裸眼視力を測定するメリット
裸眼視力を測定するメリットは2つあると考えています。
1. 完全矯正度数の目安がわかる!
裸眼視力を測定することで、視力検査時のレンズのファーストチョイスが上手くなります。→ ファーストチョイスで完全矯正度数に近い度数を入れることができるため、完全矯正度数に導くまでの度数交換の回数が少なく、検査時間の短縮につながります。
2 . レフの使い方が上手くなる!
これも裸眼視力を測定する大きなメリットだと考えています。現在のレフラクトメータは性能が良く、視力検査時にかなり有用ですが、臨床経験が浅いうちはレフに惑わされて視力検査に時間がかかったという経験をされた方もおられるかなと思います。裸眼視力の考え方を理解することでレフ値に惑わされず、レフを上手く使って視力検査ができるようになります!
裸眼視力測定時、検者として気を付けるポイント
患者さんは裸眼視力が上がるように頑張って答えようとしますが、検者としては正確な裸眼視力値を出すことを意識します。
裸眼視力は、出れば出るほど良いというものではなく、あくまでも完全矯正度数の目安というイメージです!
裸眼視力測定時には、「眼を細めていないか」、「瞬きはしっかりしているか」、「体勢が前かがみになっていないか」などを検者として観察することが大切です!
声掛けの仕方は注意する!
上記したように患者さんは頑張って少しでも裸眼視力を上げようと眼を細めたり、体勢が前かがみになったりすることがあります。その際に「細めないで下さい!」、「前かがみにならないで下さい!」などと注意することは避けています。
円滑なコミュニケーションをとることも検査を素早く行うためのポイントなので、そのような様子がみられたときは注意するのではなく、こちらで区切りをつけて矯正視力の測定に移るようにしています。
裸眼視力の考え方
ここまで話をしてきた裸眼視力についての考え方は、私の行っている勉強会の題材にしています。
特に近視眼では有効となります。

上記のような形で、近視眼・遠視眼・乱視眼それぞれの裸眼視力の考え方を説明し、練習問題で理解を深めていく流れで勉強会を行っています。

乱視があるのに裸眼視力が良好だった経験はありませんか?
完全矯正度数が「遠視+乱視」や、「乱視のみ」のケースでなぜかわからないが裸眼視力が良好だったという経験をされた方がおられるかなと思います。このようなケースで度数によっては裸眼視力が良好な場合があります。
この内容も上記した「裸眼視力測定の重要性」の勉強会で詳しく解説をしています。理解できるようになると、視力検査が素早く行うことにつながり、また視力検査に対しての面白みが出てくるかなと感じています。
最後に
今回は、裸眼視力測定についてまとめてみました。
ここではすべて書ききれていないので、裸眼視力の話をもっと詳しく聞きたいという方はオンライン勉強会でzoomを使ってマンツーマンで説明をさせて頂きます。初めての方は無料なので、上記したリンクをクリックしてぜひご活用頂ければと思います!
最後まで読んで頂きありがとうございました。