視能訓練士学生さん必見!眼の度数(屈折度)の考え方

僕自身、視能訓練士の養成校に入学してすぐの頃は、近視、遠視について、わかったようで、わからない・しっかり理解できていない、もどかしい感覚だったことを覚えています。

そんな経験を踏まえて、今回は、視能訓練士の勉強の基本となる屈折度について解説をしていきます。

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◎屈折度について

屈折度とは眼の度数のことを表します。

まずはよく教科書でみる文脈、図を書いてみます。1)

教科書での書き方

①正視眼

無限遠からくる平行光線が無調節状態の眼に入射したときに網膜上に結像する屈折状態。

正視

②近視眼

無限遠からくる平行光線が無調節状態の眼に入射したときに網膜前方に結像する屈折状態。

近視

③遠視眼

無限遠からくる平行光線が無調節状態の眼に入射したときに網膜後方に結像する屈折状態。

遠視

このような文章や図をよく見ると思いますが、これでは内容がわからずテストのために文章を暗記するだけになる人が多いと思います。これをわかりやすくなるように言い換えてみます。

わかりやすく言い換えた書き方

①正視眼

眼が一番リラックスした(力を抜いた)状態で、遠くにピントが合っている状態。→つまり、遠くが見える。近くはぼやける。

②近視眼

眼が一番リラックスした(力を抜いた)状態で、近くにピントが合っている状態。→つまり、近くは見える。遠くはぼやける。

③遠視眼

眼が一番リラックスした(力を抜いた)状態で、遠くも近くもピントが合っていない状態。→つまり、遠くも近くもぼやける。

○無調節状態(眼が一番リラックスした状態)での裸眼の見え方(表1)

  遠く 近く
正視眼 ×
近視眼 ×
遠視眼 × ×

○:見える ×:見えない

屈折度の内容をしっかり勉強されている方は、オレンジ部分は○(見える)ではないのか?と感じたと思います。もう一度この表のタイトルを見て下さい。この表は無調節状態の見え方の表です。

屈折度を考えるうえで重要となるのは「調節」を上記の表に組み合わせて考えることになります。

調節

水晶体の厚みを変化させることにより、ピントを合わせることを指します。調節を行うことで様々な位置にピントを合わせることができます。無調節状態は、先ほど解説をしたように眼が一番リラックスした状態なので、水晶体は一番薄くなっています。よって、ここでの調節は水晶体を厚くすることを表します。

水晶体を厚くする調節→今見ている位置より近くにピントを合わせることができる。

すなわち、表のオレンジ部分は調節を行うことで、ピントを合わせることができ、調節を含めて考えると○(見える)になります。表1のオレンジ部分を見て、違和感を感じた方は屈折度の内容に調節を絡めて勉強ができていたということになります。

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◎まとめ

屈折度について理解を深めるには、まずは正視、近視、遠視の無調節状態の見え方を理解することが重要です。そこに調節を含めて考えることで、暗記をしなくても屈折度について理解をすることができるようになります。(表2)

表2 調節を含めた裸眼の見え方

  遠く 近く
正視眼
近視眼 ×
遠視眼

○:見える ×:見えない

※調節力が十分にあり、強度近視、強度遠視を含まない場合。→※部分の意味については、今はわからなくても良いです。追々説明をしていきます。まずはこの表2の○×をなんとなくイメージできるようになれば良いと思います。

屈折度について考える時には表1、屈折度に調節を絡めた見え方を考える時には表2を使ってみて下さい。

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<今回のキーワード>

屈折度調節、遠点、近点

<参考文献>

1) 所敬. “屈折異常” 屈折異常とその矯正 改訂第6版. 医学書院, 2014 , 108 -118 .

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