いきなりですが、若手ORT・学生のみなさんは学会発表についてどんなイメージをお持ちですか?
「参加してみたい」、「発表してみたい」や「大変そう」、「できればしたくない」などいろんなイメージがあると思います!
そこで今回は、皆さんのイメージがまとめるように学会発表について書いていきます!
※勤務する施設や、参加する学会などによって違いがあります。今回の内容は私が勤務した施設・参加した学会の内容になりますので、数あるうちの1つとして参考にして頂ければと思います。
発表形式は?
私が参加をした学会では、「口演発表」と「ポスター発表」がありました。大体の学会ではこの2パターンが多いかなと思います!地方での勉強会などでは、口演発表のみで行われている場合もあります。
それぞれについてまとめてみます。
口演発表について
その名の通り、スライドを提示しながら、口頭での発表形式で進めていきます。発表後は会場からの質疑応答を行い、終了という流れになります。
ポスター発表について
発表内容をポスター形式にまとめます。
- 学会会場に到着後、指定された場所に各自ポスターを貼る。
- 所定の時間になったら、自分のポスターの前に立ち、参加者の方からの質問回答・意見交換。
各学会によって、ポスターの内容を口頭発表する場合もあり様々でした!
このようなにポスター形式でまとめていきます!
私が発表した「2歳以降の小児白内障に対する手術成績」(ポスター発表)第44回日本小児眼科学会総会. 2019.6.14-15. 浜松より
発表までの流れについて
- テーマ選び・データ集め
- 抄録作成
- 発表スライド・ポスター作成
- 院内の医局での予演会
- 当日を迎える
基本的にはこの流れで行っていました!
初めての時は、抄録を作成することだけでも大変でした(笑)
私の場合、校閲はまず視能訓練士の主任に見て頂き、その後、専門の医師の先生に見て頂くという流れで作業を進めていました。この作業を、まずは抄録で行い、それを終えたら、発表スライドで行っていきます。
複数の症例を扱う場合には、データ集めの作業に時間を要し、どのデータを比較するか・統計をかけるかなど考える必要があり、ORTの先輩に「慣れないうちは1例報告での発表がおすすめだよ」と教わったことを覚えています!
【まとめ】発表して私なりに感じた3つのメリット
私なりに感じたメリットは、「知識が増える」、「医師との交流」、「参加費・宿泊費の支給」に3つです!
①知識が増える
これは大きなメリットだと思います!
その分野を研究をされている方々の発表を1度に聞くことができるため、普段の外来業務だけでは得ることができない知識を得ることができる!また、その分野のトレンドや最新の技術などを知れることもメリットだと感じていました!
②医師の先生との交流
学会発表をして本当によかったと思う点に「医師の先生との交流」があります。
医師の先生は眼科のプロフェッショナルなので、会話から学ぶことがたくさんありました。年齢の近い医師の先生と夜遅くまで一緒にデータ集めをしたことは良い思い出で、大学病院を退職した現在でも食事に行かせて頂けるような繋がりができました。
現在、「私はフリーで働く視能訓練士」として活動していますが、これを始めるにあたって、医師の先生に何度も相談に乗ってもらいサポートして頂いたので、こういう交流・繋がりが持てるという点も学会発表のメリットだと思います!
③施設によっては参加費や旅費が支給される
私が勤務をしていた大学病院では、発表者であれば、学会の参加費と旅費が全額支給されていました。学会の入会費のみ自費でしたが、補助があったことで学会参加への金銭的なハードルは下がり、1年で2~3回学会に参加できた年もありました!
【余談】学会での食事会・観光について
ここまで真面目な話ばかりで、少し硬い内容になりましたので、最後に余談として学会での食事や観光など楽しかった思い出について書いてみます!
私の勤務していた施設では、学会の際に医師の先生方との食事会があり、人生初の回らないお寿司屋さんに連れて行って頂いたこともありました。「何でも頼んでいいよ」と言われたときは衝撃を受けたことを今でも覚えています(笑)
また、学会を通じて、今まで行ったことがない県に行くこともでき、学会の合間に時間を見つけて観光をすることも楽しさの1つかなと思っています!
最後に
今回は学会発表についてまとめてみました!
私の学会発表をしてみた感想は、「大変なこともあったが、それ以上に得られることが多かったな」と感じています!
学会発表をする・しないの中で、どちらが良いとか正解とかはないと思いますので、自分のペース・考え方でされてみて下さい!
大学病院での勤務内容についてまとめています!